世の中にはさまざまな職種や業界がありますが、それぞれに閑散期と繁忙期があります。
お客さんが少なく売上も少ないのが閑散期で、お客さんが多く予約などがなかなか取れないのが繁忙期ですが、旅行会社の閑散期と繁忙期はいつごろなのでしょうか。
閑散期であれば旅行費用が安くなりますが、繁忙期は普段の数倍の金額になってしまうこともあります。
よって、閑散期・繁忙期を正確に知ることで、同じ旅行でも費用を安く抑えることができるのです。
この記事では、旅行会社の閑散期・繁忙期と、旅行の費用について解説していきたいと思います。
基本的に旅行業界の繁忙期は、春休み・夏休み・年末年始・GWなどの長期休暇の時期であり、それ以外の時期が閑散期と考えていでしょう。
大まかに説明すると、年末年始を除く12月から2月まで、GWを除いた4月から5月、2月と梅雨の時期が閑散期です。
ただし、閑散期・繁忙期は旅行に行く場所によっても若干変わってきます。
たとえば、ある地方のお祭りなどに行く場合は、全国的には閑散期であってもその地域のみ繁忙期になってしまうこともあります。
そして、閑散期と繁忙期では旅行費用が大きく異なります。
費用だけでなく、飛行機や新幹線などの空席状況などにも違いがあり、繁忙期では座席の確保をするために1年前から旅行を計画しなければいけないこともあります。
そして、この旅行会社の閑散期・繁忙期と連動して、旅行先にも閑散期と繁忙期が訪れます。
旅行先が繁忙期だと、忙しすぎてサービスの質が落ちてしまうこともありますので、繁忙期に旅行を計画するのであれば注意が必要です。
旅行費用は閑散期に安くなります。
ただし、これは旅行先によっても若干変わります。
たとえば沖縄旅行であれば、年末年始は高くなりますが、年末年始の休暇明けから1月末までの期間が最も安くなります。
そして2月にプロ野球のキャンプが始まると、突然繁忙期に変わります。
このように、旅行先によっては時期がほとんど変わらないにもかかわらず、旅行費用が2倍以上になってしまうことがあります。
基本的には最初に紹介したように長期休暇を避けた時期が安くなり、その中でも特に土日祝日を避けて水曜日や木曜日に出発する旅行が最も安くなります。
ここまでも紹介してきたように、閑散期には繁忙期の半値以下で旅行に行くことができますが、それ以外にも閑散期にはさまざまなメリットがあります。
家族や友人同士で旅行するなら、道中の座席は隣同士のほうが道中も盛り上がり、楽しい思い出を作ることができます。
繁忙期は、とにかく旅行先に行くことが第一目標になってしまい、座席がバラバラになってしまったり、新幹線であれば自由席で立ちっぱなしになってしまったりすることもあります。
閑散期であれば隣同士など好きな座席を選びやすく、道中も楽しむことができ、良い思い出を作ることができます。
また、飛行機を利用する旅行では、搭乗前に手続きが必要です。
繁忙期は空港が非常に混雑することもあり、搭乗の何時間も前から並ばなければなりません。また、旅行先に到着しても荷物の受け取りなどに時間を使ってしまい、なかなか空港から出ることができなくなってしまいます。
閑散期であれば、搭乗手続きも荷物の受け取りもストレスもなくスムーズに行うことができるので、空港で余裕をもって過ごすことができます。
このように閑散期の旅行にはさまざまなメリットがあります。
旅行費用を抑えることができれば、繁忙期との差額分で閑散期にもう1度旅行に行けるほど大きなメリットがあります。
ここまで解説してきたように、旅行会社の閑散期と繁忙期には明確に差があり、閑散期のほうが安くて快適に旅行を楽しむことができます。
大型連休などの繁忙期から1週間ずらすだけで旅行費用は大きく変わります。
わずか1週間ずらすことで閑散期となり、大きなメリットを受け取ることができるのです。
閑散期を狙うという考え方は、旅行以外の分野でも使えます。平日に休みを取って映画に行けば、非常に空いている映画館で映画を満喫できます。
同じく平日に人気商業施設に行けば、ほぼストレスフリーでゆっくりショッピングを楽しめます。週末は行列ができる駐車場も、まったく待たずに駐車することができます。
人気のレストランも、平日なら予約が取りやすいはずです。
とはいえ、閑散期は仕事や学校で忙しい時期であり、旅行は繁忙期にしか行けないという人も多いでしょう。
政府が打ち出した働き方改革によって残業時間が減り、有給休暇も取りやすくなっていくことが予想されるため、今後は閑散期であっても旅行の計画を立てやすい世の中に変わっていくでしょう。
今後旅行を計画する際は、メリットが多く費用が安い閑散期を狙ってみてはいかがでしょうか。