もし旅行前や旅行中にインフルエンザにかかってしまった場合には、やるべきことがいくつかあります。今回は、インフルエンザの症状や感染経路、旅行中にインフルエンザになった場合にすべきこと、そして旅行中の予防方法を紹介していきます。インフルエンザに備える方法を知りたいと考えている人も、ぜひ確認してください。
ここでは、インフルエンザの症状や感染経路などを説明します。インフルエンザは誰もがかかる可能性のある病気です。症状や感染経路を確認しておきましょう。
◇高熱や体の痛みなどの症状
インフルエンザにかかると、数日間にわたり38度以上の高熱が続きます。それに伴い頭痛や関節痛、筋肉痛などが起こり、体に痛みが走ることもあります。急性の気道の炎症であり、悪化すると脳炎や心不全を発症させることもあります。
◇感染経路
インフルエンザに感染してしまう経路は以下のようなものがあります。
・飛沫感染
感染者がくしゃみや咳などをすることで、空気中にウイルスが飛びます。他の人が鼻や口からその飛び散ったウイルスを取り込み、そして感染することを飛沫感染といいます。
・接触感染
接触感染とは、手についたウイルスが自分の目・鼻・口などに触れ、感染することを指します。インフルエンザ感染者が使用した食器やつり革、ドアノブなどに触れたあと、目が疲れたからと無意識に自分の目尻などを抑えたときにも起こる可能性があります。数日間も高熱が続く場合や、体の痛みが続く場合には、すぐに病院での診察を受けに行きましょう。
もし旅行前や旅行中にインフルエンザになった場合には、行うことが数多くあります。旅行前でしたら加入している保険の補償内容や交通機関が利用できるかどうかの確認、旅行中でしたら宿泊先のフロントに連絡する必要があります。それぞれ具体的に説明していきます。
◇国内旅行保険の保障を確認
加入している保険にもよりますが、病院でインフルエンザと診断されると、キャンセル代金を保証してくれる場合もありますので、旅行前に加入されている旅行保険の補償内容を確認することをおすすめします。限度額が定められているケースが多いですが、キャンセル時の金銭的な負担を減らすことができます。
◇交通機関を利用できるのか確認
インフルエンザは感染力が強いため、交通機関の利用を断られる可能性があります。とくに航空会社を利用する場合、フライト中は密室空間になるため、搭乗することができないケースもあります。しかし医師によって感染の恐れがないと診断されているときは、乗れる場合もあります。
周囲に感染をさせないためにも、自分がインフルエンザに感染した場合には、航空会社やバス会社などに利用ができるかどうかの問い合わせをすることが大切です。
◇旅行中ならば宿泊施設のフロントに相談
もし旅行中に急に体調が悪くなり、「インフルエンザに感染しているかもしれない」と感じた場合には、ホテルのフロントに相談しましょう。緊急時の対応を行う専門のスタッフが在籍していることもあります。近隣の病院へ案内をしてくれることもありますので、インフルエンザの疑いがあるときは、早めにフロントへ相談しましょう。
インフルエンザは、旅行先でもかかる可能性があります。ここでは旅行中でも簡単にできる予防方法についてご紹介します。これから旅行を考えている人は予防法を確認しておきましょう。
◇頻繁に緑茶・紅茶を飲む
緑茶や紅茶に含まれるカテキンには、抗ウイルス作用があります。外出先に温かい緑茶を持ち運び、こまめに飲むことが予防に繋がるといわれています。量としては500ml以上を目安に、お茶を飲むと良いでしょう。また紅茶にミルクを入れてしまうと、ウイルス予防の効果が下がりますので、注意が必要です。
◇人ごみを極力避けて観光する
人が密集している場所は、ウイルスがたくさん漂っていることが多いです。なるべく人ごみが多い場所を避けて観光するようにしましょう。もし避けられないのであれば、マスクを着用しましょう。
またホテルに着いた際には、手洗いを忘れないようにしましょう。ウイルスの体内侵入を防ぐのに、こまめな手洗いが効果的です。アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも、インフルエンザの予防に効果があります。
◇宿泊先の部屋では適度な湿度を保つようにする
宿泊するホテルや旅館での部屋の空気を乾燥させないようにしましょう。空気が乾燥することにより、のどの粘膜が持つ防衛機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。適切な湿度としては、50〜60%ほどです。この数値を目安にし、加湿器などを使い適切な湿度を保つようにしましょう。
今回は、旅行前や旅行中にインフルエンザにかかった場合にすることや、旅行中のインフルエンザの予防方法を紹介しました。前から楽しみにしていた旅行でもインフルエンザにかかってしまったら、一旦旅行を取りやめにしましょう。まずは、自分の体調を治すようにし、そして周囲に被害を与えない対策を講じる必要があります。
また、普段から免疫力を高めるための体調管理を行うことも大切です。適切な睡眠やバランスがよく栄養価が取れる食事などを取り、ウイルスに感染しにくい体を維持することをおすすめします。