日帰りバスツアーや貸切バスでの1泊旅行、高速バスでの移動など様々なタイプのバス旅行があり、少人数や一人からでも参加できるものもたくさんあります。
個人でバス旅行に申し込む時は、保険に入るべきなのか悩む人もいるのではないでしょうか。 基本的に国内のバス旅行の場合、バス会社や旅行会社は保険に入っています。しかし、会社の保険だけでは不十分な場合もあります。
そこで今回は、バス旅行の時にバス会社が入っている保険や任意保険についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
バス旅行には楽しい企画がたくさんあり、遠出する機会が多くなります。旅行はいつもと違う慣れない土地へ行きますので、バス移動中の事故や観光地での怪我など危険は付き物です。
そのような危険やトラブルに備えて保険に入っておくと、旅行を存分に楽しむことができます。
バス旅行の安全対策は万全ですが、緊急事態に備えるために、保険に入っておくといいでしょう。
バス旅行の保険は、予約先によってあらかじめ含まれる内容が異なります。
バス旅行の保険内容は、予約サイトや旅行条件書に記載がありますので、ご自身で予約の際にチェックしましょう。
直接バス会社に予約するバス旅行なら、保険はバス会社が入っている保険のみとなります。一方、旅行会社で申し込むバス旅行の場合は、バス会社の保険と旅行会社の特別補償の2種類です。いずれも保険料は予約の際の旅行代金に含まれています。
旅行会社の特別補償とは、お見舞金のことです。旅行会社によって異なりますが、金額は少額で、かつ旅行会社に過失がある場合のみ支払われるものです。
バス会社が事前に入っている保険は、主に対人賠償保険と対物賠償保険の2つです。 対人賠償保険とは、バスで事故が起き運転手が損害賠償責任を負った場合、自賠責保険で補えなかった分を賠償する保険のことです。乗客が被害にあった場合も適用されます。 対物賠償保険とは、事故で車や物を壊した際に、賠償責任額を補償する保険のことです。乗客の持ち物が壊れた場合にも適用されます。
ただし上記2つの保険は、いずれもバス乗車中にのみ適用される保険です。バス旅行中の観光地や宿泊地での事故に対しては、保険が適用されません。
また、バス会社に過失がない場合(追突など)や、自然災害による事故、乗客の過失による事故(シートベルトを着用していなかったなど)なども、保険が適用されません。 そのためバス旅行中は、バス会社が入っている保険だけではバス車内の一定条件でしか保険がきかず、不十分と言えます。
旅行会社の特別補償があっても、万全とは言えないでしょう。そこで、個人で別途保険に加入しておく人がいるのです。
国内バス旅行の際に任意で入る保険に、国内旅行傷害保険があります。 国内旅行傷害保険とは、旅行の際に家を一歩出てから家に帰りつくまで様々な補償をしてくれる保険です。
補償内容は保険会社によっても異なりますが、大きく分けて4種類の補償があります。
◇旅行中の事故による怪我の補償
1つ目は、旅行中の事故による怪我の補償です。具体的には、国内旅行で多いとされている転倒や打撲、骨折などの補償です。入院費や手術費、通院費などを保険で賄うことができます。
◇盗難や破損に対する補償
2つ目は、携行品の盗難や破損に対する補償です。例えば、ひったくりにあった場合やカメラを誤って落としてしまった場合にも携行品損害保険金が支払われます。
◇偶然の事故による補償
3つ目は、他人に怪我をさせてしまったり、物を壊してしまったりした時の補償です。例えば、人にぶつかって転倒させてしまったり、展示品を壊してしまったりした場合に賠償責任保険金が支払われます。
◇入院した場合の補償
4つ目は、看護人の交通費・宿泊費の補償です。旅行中に怪我をして14日以上入院する場合に、付添人に対して交通費や宿泊費が支払われます。
日帰りプランや1泊2日プランなど様々あり、保険料は会社によって価格は異なりますが、比較的リーズナブルな価格設定となっている場合が多いです。
例えば日帰りプランの場合の保険料は500円、1泊2日プランでは1,500円、6泊7日でも2,000円前後です。低価格なので、気兼ねなく申し込めそうですね。
バスツアーに多い日帰りプランの補償内容は、死亡または後遺障害271万円・入院日額3,500円・通院日額2,100円・賠償責任100万円・携行品20万円・救援者費用72万円となっています。
バス旅行の際には、旅行代金に含まれる保険の内容をしっかり確かめた上で、必要であれば自身に合った任意保険に申し込むことができます。
国内旅行傷害保険は郵送かインターネットでも申し込みができます。万が一の事態に備えて旅行前に入っておくと、安心してバス旅行を楽しめるでしょう。